キダナギ0000.jpg誤食2

ネコの誤食の場合、犬と比べて症例数も少ないですし、大きな物を丸呑みする事も多くありません。過去にあったケースとしては、ヒモ状物、布、ビニール、ボタンおよびオモチャなどの人工物が多い気がします。ヒモ状物などの細くて柔らかいものは、腸管に絡まってから元気食欲低下や嘔吐などの症状が出始めます。腹部触診および単純レントゲン検査でもわかりにくく、バリウム検査およびエコー検査により異常な腸管の形を確認します。最終的に試験開腹により診断および治療を行います。
今回は猫じゃらしを食べたかもしれないということで来院されました。レントゲン検査では胃内に大きさ1センチ程のレントゲン不透過性の物が確認され、猫じゃらしに付いている鈴という事でした。胃内にある事、ヒモ状物および鋭利な物ではないので、催吐処置をおこない無事胃内から出すことができました。