P9100704.JPG寄生虫性皮膚疾患の一種で、イヌヒゼンダニの感染によって引き起こされます。症状は強い痒みを伴った皮膚炎です。ダニは基本的に屋外に生息していますので、ダニの生息域に入ったり、感染動物と接触することによって感染が引き起こされます。一般的には外飼いの犬や多頭飼育されている犬に多いと言われています。また、若い犬にも多いと言われていますが、高齢犬でも感染し発症するケースがあるので注意が必要です。また、犬からヒトへの感染もしばしば起こり得ます。人の場合も皮膚の掻痒が主体ですので、犬も人も痒みが出ている場合は感染に注意が必要です。 確定診断はダニを発見する事です。ただし、発見といっても肉眼では見れないほど小さいのと、皮膚の中に存在する場合がほとんどなので、皮膚表面を少し引っ掻き採取し、その材料を顕微鏡で確認します。 治療はダニの駆除です。また、同居犬がいる場合はその子も治療対象となります。 そして、生活環境の徹底的な掃除が必要です。 写真はダニを顕微鏡で拡大したものです。成虫だけでなく、ダニの虫卵も確認でき、濃厚な感染が疑われます。